今はシャツというと、オーバーサイズのものが主流ですよね。
身幅がひろくて、肩の位置も少し下がったドロップショルダー、袖も太く、全体的にゆったりしたシルエットで、襟抜きや、こなれ感を出しやすいデザインになっています。
オーバーサイズのシャツを1枚持っていると、いろんなボトムスとのコーディネートが広がりますよね。
でも、クローゼットに数年前着ていた、体にフィットした形のシャツがありませんか?
私も骨格診断では、体にフィットしたもの・襟付きのシャツが似合うタイプということで、何枚も持っていました。(ストレートタイプです)
先日も、体にフィットした、今では古い形の襟付きシャツはどんな風にコーディネートしたらいいかご相談がありました。
お話を伺うと、その方がお持ちなのは、先ほどの写真のようなシルエットの、伝統あるブランドのオックスフォードシャツ。昔から変わらない、定番の形のものです。生地も当然良いものなので、まだしっかりしているとのこと。
処分してしまうのはもったいないですよね。
そんな時は、もともとそのシャツが持っている正統派は雰囲気を活かしつつ、全身のバランスを今っぽくしていきましょう。
フィットしたシャツの、コーディネートの考え方
コーディネートを考えるときにとても大切なのが<全身のバランス>です。
全身のバランスとは、シルエットやトップスとボトムスの割合を考えることです。
まず、この全身のバランスを、今っぽいものに近づけていきます。
ハイウエストのボトムスが流行っている今は、トップスを短くしてボトムスの長さを出す、というバランスを目指していきます。
ですので、シャツのすそはボトムスにINして着てみましょう。(この場合は全部をINします)
コーディネートのバランスに必要な、もう一つのポイント
それだけで、トップスは短く・ボトムスは長くなりますが、バランスをより良くするためにもうひとつポイントがあります。
それは、メリハリのあるシルエットです。
オックスフォードシャツのように、体にフィットした服に、スキニーのような細身のパンツを合わせると、細長いシルエットになりメリハリがありません。
ですのでこういう時は、フレアースカートやワイドパンツなどボリュームのあるボトムスを合わせると、シルエットにメリハリが出ます。
このシャツは、たしか5年前に買ったものですが、生地がしっかりしていて気に入って今も着ています。
今回、シャツの襟はボタンを開けて首元を見せてラフな印象にしていますが、全てのボタンを閉めてパールのネックレスなどをプラスすると、上品な雰囲気を出すこともできますよ。
雰囲気は、着て行く場面によって使い分けてくださいね。
シャツ以外も、今風に着れる?
ここでひとつ注意点。
こんな風に、ちょっと形が古い服を今でも着こなすことはできるのですが、それはトップスだけなんです。
スカートやパンツといったボトムスは、古い形を着こなしでカバーすることが難しいことが多いです。
例えば、股上が浅いワイドパンツ。
股上の浅さが目立たないように、トップスを出して着るとシルエットにメリハリがなくなってしまったり、そもそもいまのワイドパンツとデザインが違うので、太ももがフィットして目立ってしまったり、ということがあります。
また膝丈のタイトスカートも同じ。
ひざ下〜すねくらいの長さが主流の今、膝の見えるタイトスカートはそれだけで古い印象になってしまいます。
クローゼットを見て、形が古い服が多かったり、今っぽい印象に変えたい時は、まずボトムスを新しいものにチェンジするだけで、雰囲気を変えることができますよ!
とはいっても、今まで着たことのない形の服って、手に取らないし、そもそも目にも入らないことがほとんどですよね。
そんな時の参考に、こちらの記事もおすすめです。
まずは試着だけでも良いので、新しい形にチャレンジしてみると「いがいとイケるかも!」と思えますよ^^
ぜひやって見てくださいね!